合成界面活性剤は、有害?無害?国の回答と議論から考えること
2018/07/16
硫酸系合成洗剤(アルキルベンゼン)に関する論争は、研究機関と国との間で議論されてきました。奇形児の誘発や染色体異常、突然変異誘発性などについて、二転三転してきました。
研究者は有害とし、国は無害とするくり返しで、未だにその答えははっきり出ていません。消費者である私たちが、しっかり考え、答えを出していかねばなりません。
無リン洗剤の登場
1980年になると無リン洗剤が登場してきます。これは、洗剤に配合されていた「リン」が、川や湖に流れ込み、藻や微生物を大量発生させて湖水の酸素濃度を著しく低くしたため、水中生物を死滅させたという問題が起こったことで開発されました。
これ以降、日本ではほとんどの洗剤が無リンとなりましたが、それでも有識者団体は無リン洗剤さえ有害であると訴えてきました。
その後問題は人体から環境へと移され、今でもその安全性についてはうやむやのままです。
中国産の洗剤は要注意!
硫酸系界面活性剤の有害性は、不透明なままはっきりとした答えが出されていませんが、それでも確かなことはあります。それは、硫酸系界面活性剤の多くは中国で作られているということ。
中国は日本からもあらゆる企業が進出し、安価で大量生産することに成功していますが、中国で生産された洗剤は品質が悪く、それどころか水銀やヒ素が多量に含まれているものまで輸入されているということです。日用品を買う時は、成分もさることながら、産地や工場の場所もよく見てください。
石油から電気の時代へ
石油は将来枯渇するでしょう。なくなるのなら、それに変わるエネルギーが必要です。まさに今、ハイブリッドカーに代表されるように、石油から電気へシフトしています。
界面活性剤の発明は、わたしたちの生活を便利にしましたが、それが毒になるものだとしたら、それを使わないようにしなければなりません。便利だからといって使い続ければ、環境だけでなく確実にわたしたちの未来は毒に侵されてしまうでしょう。
硫酸系シャンプーが主流だった世界を変え、安全で肌を傷めないものに変えていくことが、とても大切なことなのです。
生活のあらゆる場所で合成界面活性剤は使われています。とても便利ですが、わたしたちは勇気をもって、それを使わない選択をしなければなりませんね!
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