医薬部外品って、ふつうの化粧品とどう違うの?
2018/10/29
なんとなく名前だけで「医薬部外品」を信用しきっていませんか?実はこれ、世界的に見ても日本にしか存在していない位置づけのものなのです。
どうして化粧品と区別する必要があるのでしょうか?
医薬部外品とは?
薬事法によると、医薬部外品とは「医薬品」と「化粧品」の中間に分類され、人体にゆるやかな薬理作用が認められる成分を含むもので、機械器具でないものとされています。化粧品との違いは、厚生労働大臣が指定するということと、効果効能をうたってもよいということです。
また、化粧品とは人体におだやかに作用するものとされており、効果を明記することはできません。ちなみに「薬用」とは、医薬部外品のことを指します。
医薬部外品は安全か?
化粧品が2001年に全成分表示となりましたが、医薬部外品は2006年に化粧品業界の自主基準により全成分表示することになりました。つまり、法律ではないので、全成分を表示しているかどうかはわからないということになります。
しかも、医薬部外品の成分は、薬理作用が認められる成分を含んでいるのですから、化粧品より毒性や刺激の強い可能性が高いと考えられます。
「薬用」「医薬部外品」と書かれていると、ついいいものだろうと思ってしまいますが、この事実をよく頭に入れながら商品を選んでくださいね!
全成分表示の本当の怖さ
全成分表示といえば聞こえはいいのですが、逆にいえば「安全テストも必要ない、特に指定する30の化学物質とBSE関連2項目、医薬品と毒物以外なら何を使ってもいい」という制度と言い換えることができます。
全成分を表示するから、消費者が自分で選んでね、という訳ですね。
2000年までは、新成分に関して化粧品でも医薬部外品でも、急性毒性や慢性毒性、皮膚刺激性や光毒性など、ほとんど同じレベルの安全性を確認してから厚生労働省が製造許可を出していました。
以前の方がよっぽど安全で良質な化粧品、医薬部外品だったといえますね。医薬部外品だから安全と思い込まず、逆に強い成分が入っていることを覚えておきましょう。
薬用・医薬部外品は、「効きそう」なだけに、強い成分が使われているのですね!敏感肌の方は注意した方がよさそうです。
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