合成界面活性剤と界面活性剤の違い、わかりますか?
2018/03/31
たびたび合成界面活性剤には有害化学物質が配合されており、皮膚バリアを壊すと書いてきましたが、合成界面活性剤と界面活性剤の違いが説明できるでしょうか?
今一度、界面活性剤について、その本質を詳しく見ていきましょう。
合成界面活性剤と界面活性剤の違い
合成界面活性剤は1950年代から急速にわたしたちの日用品に普及しました。肌によくないことは知っていても、正しく合成界面活性剤のことを知っているでしょうか?
たくさんの議論もされていますが、混乱していることは確かです。合成界面活性剤はダメでも、天然の原料を使っている界面活性剤なら肌にいいのでしょうか?
答えは「ノー」です。合成界面活性剤も天然素材の界面活性剤も、どちらも皮脂や角質層の脂質を流失させます。天然素材がいい点は、使用後に自然に代謝されて消えていくことであり、肌についた時点ではどちらも同じです。
石けんとの違い
石けんも界面活性剤です。しかし、界面活性剤に比べて安全だとされる理由は、洗顔や洗髪の後、皮膚の酸分によって洗浄力を失って、無毒化するからです。
皮膚が老化し、酸性に戻す力が低下しても、酸性化粧水や酸性リンスなどで皮膚に残った石けん分を無毒化することができるのです。
しかし、界面活性剤は無毒化できません。しかも皮膚の内部にまで浸透して角質細胞間脂質などを流失し続けてしまい、皮膚バリアを壊すため、乾燥肌やトラブル肌へと導いてしまうのです。もちろん石けんも皮脂を洗い流すので、完全に安全という訳でないことは覚えておいてくださいね。
界面活性剤の役目
界面活性剤とは水と油を混ぜるものです。しかし、化粧品においてはもっといろいろな用途があります。洗浄剤、乳化剤、浸透剤、保湿剤、可容化剤、帯電防止剤など、たくさんの役割があり、ほとんど全種類の化粧品に配合されていると言っても過言ではありません。
本当に怖い成分が何か、見極める確かな目を育てましょう。
合成界面活性剤も界面活性剤も、無毒化できない、皮膚バリアを壊すという意味では同じなんですね!
本当に安心して使えるものは何か、今一度見直したいですね。
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関連項目
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