化粧品や石けんなどの「薬用」ってどういうこと?
2018/05/24
化粧品などに「薬用」の文字があると、「なんか良さそう」と思い込んでいませんか?
薬用とは「医薬部外品」のことで、厚生労働省が認めた有効成分が、定められた量配合されているというもの。効果はあるが、医薬品ほどの強さはなく、主に予防のために使われるとされています。
なんだかやっぱり「良さそう」な薬用製品の落とし穴に迫ります。
薬事法による効能書きが許されている
「医薬部外品=薬用」の商品には、薬事法という法律によって、効能書きが許されています。
例えば、一般の化粧品では「肌の炎症を抑え、肌荒れを予防します」とは書けないのに対し、有効成分のグリチルリチン酸2Kを配合していれば、そう謳うことができるのです。
しかし、薬用となっている製品でも、合成界面活性剤は使われているし、2010年に問題になって使用中止となった石けんも、小麦アレルギーや呼吸困難、意識不明などの重大な症状を起こしてしまいました。
安易に「薬用」を信用してしまったら、アレルギーなどの症状を悪化させたりしかねないということです。
全成分を表示しなくてもいい!
アレルギーやアトピー体質の人にとって、薬用製品でもっとも注意しなければいけないのは、薬用の製品は「全成分を表示しなくてもいい」ことになっていることです。
自主的に全成分を表示しているメーカーもあるようですが、法律では規制されていないため、都合の悪い成分を表示していない可能性もあるということです。
もしそこに、自分のアレルゲンが入っていたら、大変なことになるのは明白ですね!薬用(医薬部外品)の商品こそ、成分に気をつけて、最初に使う時にはパッチテストなどを行ってくださいね!
薬効は気安め?
石けんや歯磨きの「薬用」には、特に殺菌効果が謳われていますね。
しかし、あるメーカーによると「気安め」程度で、1〜2分の手洗いや歯磨き程度ではほとんど効果がないとされています。しかしながら、「歯周病を予防する」「ばい菌から守る」などと宣伝していいことになっているので、つい信じてしまいがち。薬用製品こそ、よくよく吟味して使いましょう。
薬用=医薬部外品って、効果がありそうだなと、ついつい信用してしまいがちですが、そんな落とし穴があったのですね!全成分が表示されていないこともあるので、気をつけたいですね!
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