継世代毒性は、孫の代まで?!妊娠前から気をつけたいこと
お腹にいる赤ちゃんや、生まれたての赤ちゃんは化学物質に弱く、特にお腹の中にいる時のお母さんから受け継がれる有害物質が大きな影響を与えることはわかりました。
ところが、その影響が孫の代にまで継続されることがわかったのです。
受け継がれてしまう毒性、女性はいつから気をつけるべきなのでしょうか?
孫の代まで受け継がれた有毒物質
DES(流産防止薬)を使用した母親から生まれた子どもに、若い世代で生殖器のがんを発症する事例では、孫の代まで影響が及んでいるという調査結果があります。(DESは現在使われていません)
そしてカネミ油症事件の女性被害者の、孫のへその緒から高濃度のダイオキシンが存在していたことの発見。
これらのことから、有害物質の汚染は孫の代にまで及んでいることになります。継世代毒性とは、遺伝ではなく、化学物質の毒性や影響が母親から胎児へ、また次の胎児へと受け継がれることを示しているのです。
妊娠がわかってからでは遅すぎる
継世代毒性は、妊娠前から始まっています。
というのも、多くの女性が妊娠していると気付くのは、受精から2〜3ヶ月経ってからです。
その頃の胎児は、性分化の真っ最中で、しかも有害化学物質や環境ホルモンの影響を受けやすい状態にあります。
妊娠がわかってから禁煙したり、薬の服用を中止してもすでに遅すぎるのです。
では、いつから気をつければいいのでしょうか?
排卵日より90日前
女性のすべての卵子は、胎児期から成人して排卵するまで卵巣にあり、排卵を待っています。
しかも待機中の卵子は不安定で有害物質の影響を受けやすいので、本来なら女性は生まれてからずっと気をつけて!と言いたいところです。
特に気をつけていただきたいのは、排卵日から90日前。待機中の卵子が細胞分裂をはじめるのは、排卵日から90日前なのです。
この卵子が受精すると胎児になるので、この時期から注意して化学物質から遠ざかる生活を心がけて欲しいのです。
思わぬ時期に妊娠ということもあるでしょうが、子どもを望んでいるなら、このことを覚えておいてください。
卵子は胎児の時から体内にあること、排卵の90日前には有害物質の影響を受けやすく、赤ちゃんに影響が出てしまうこと、覚えておきたいですね!
子どもだけでなく、孫まで守ることになるのです。
参考文献 : 経皮毒からの警告
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関連項目
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