妊娠中は要注意?!胎児が受けると危険な環境ホルモン
脳の発達障がいや異常行動には、環境ホルモンが影響していると考えられています。
しかし、子どもの体内に蓄積している環境ホルモンの量と、知能低下の関係はまったく見られなかったといいます。
では、いつどのようにして環境ホルモンに触れると、影響が出てしまうのでしょうか?
甲状腺ホルモンが原因?
脳の発達障がいを起こす一番大きな原因と言われているのが、甲状腺ホルモンの分泌不足だそうです。
甲状腺ホルモンとは、成長、記憶、注意力を司っており、脳が形成される初期段階から脳の発達にとって大きな役割を持っているのです。
五大湖のひとつであるエリー湖で獲れる鮭は、すべて甲状腺が肥大していると報告されています。
新生児〜授乳期に要注意!
甲状腺ホルモンは、大脳(神経細胞)の発達になくてはならないものです。
不足すると知的な発達障がいを引き起こしたり、骨や肝臓などの臓器の成長にも関与しています。
その他にも、活動性の低下、低体温、心拍数の減少、心機能低下、黄疸やほ乳不良、低体重などの症状が現れるといいます。
特に新生児から授乳期に甲状腺ホルモンが不足するとリスクが高くなります。注意しましょう。
胎児期の汚染で影響される!
五大湖のPCB汚染を提唱したコルボーン氏によると、子どもの体内に蓄積しているPCB量と、知能低下の関係はまったくなかったそうですが、胎児の発育段階にPCBの影響を受けた子どもには、知的指数に決定的な影響が見られるそうです。
これはPCB以外の環境ホルモンでも同じで、最も重大な被害を受けるのは妊娠3〜4ヶ月の胎児だということです。
母親さえ妊娠に気付くかどうかの頃なので、お子さんを望んでいるなら妊娠前から気をつけておくべきでしょう。
現代は注意欠陥多動性障害の児童が多く、社会問題にもなっていますが、登校拒否やひきこもりなどとも無関係ではないように思えます。
これから妊娠の可能性があるなら、普段から環境ホルモンの影響を受けないように気をつけた方がいいでしょう。
参考文献:経皮毒からの警告
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