化学物質過敏症ってどんな病気？経皮毒との関係性

アレルギーやアトピーが増えている昨今でも、聞き慣れない「化学物質過敏症」という病気があります。

その名の通り、化学物質を吸い込むことによって発症することがあり、21世紀に入ってから、患者数が着実に増えていると言われています。さて、どんな病気なのでしょうか？経皮毒との関係性も併せて見ていきましょう。

化学物質過敏症の原因

室内の空気汚染や農薬の散布などによって、空気と一緒に有害な化学物質を多量に吸い込むと、発症すると言われています。原因となる有害化学物質とは、
・タバコの煙
・シロアリ駆除
・工場の煤煙
・排気ガス　など
揮発性化学物質によるものが大きく、身近なものに少しでも含まれているだけで、症状が全身に現れてしまいます。普通に社会生活を送ることも困難となる、やっかいな病気です。

どんな人がかかるの？

職業によるものも大きく、建築関係、美容師、ネイリスト、農業、病理検査技士などが危険な化学物質によく晒されます。

また、統計では患者の7割以上が女性で、残りの3割の男性患者はほとんどが子どもという数字が出ています。女性と子どもが化学物質の影響を受けやすいということがいえるようです。

どんな症状が出るの？

健康な人はまったく無害なのに、その病気の人は過剰に反応してしまいます。主な症状としては、結膜炎、鼻炎、咽頭炎などの粘膜刺激症状、皮膚炎、気管支炎、喘息、自律神経障害などが起こり、ひどい場合は不眠やうつなどの精神症状まで現れる場合があります。

理解されにくい病気な上に、苦痛は激しく、辛い思いをしている患者さんもたくさんいるようです。

子どもが発症すると、成長障害や脳の発達障がいが起こることも報告されており、注意が必要です。

経皮毒との関連性

はっきりと解明されていない部分が多いのですが、まだ有害性を認知されていない日用品の成分にも毒性がある可能性があります。

有害化学物質を経皮吸収する機会の多い医療関係者や美容師の発症例もあることから、経皮毒による発症の可能性も無視できません。また、継世代毒性による免疫機能異常が関係しているという説もあります。

空気を吸い込むことで起こる病気なので、本当に怖いですね。できる限り、気をつけたいものです。

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