環境ホルモンが脳に与える影響とは?
2018/07/10
カップラーメン=環境ホルモンと記憶している方も多いのではないでしょうか?
一時期、カップラーメンの容器に使われている物質が環境ホルモンであるとして報道され、大きな社会問題になりましたが、現在でもそのまま販売されており、どうなったの?と不思議に思いませんか!
環境ホルモンはやはり身体に影響を与えます。特に脳に起こることは、見過ごせないことです!
カップラーメンがなぜ悪い?
カップラーメンの容器に使われている発泡スチロールは、スチレン樹脂という物質からできています。これが環境ホルモンのひとつであり、熱湯を入れることによって溶けだしてしまうのです。
報道された時は、カップ麺が紙製の容器になったこともありましたが、現在は相変わらずスチレン製のものが出回っています。
カップラーメンだけでなく、お弁当などスチレン製のものはすべて危険性があると言えるのです。特に高温で使う場合は気をつけてください。
スチレンの影響とは?
ラットを使った実験があります。母親ラットにスチレンを与えて、生まれて子どもラットの状態を観察しました。すると、スチレンを与えられたラットの子どもは、通常なら箱の隅に身体を寄せ合ってかたまる習性があるはずなのに、てんでんばらばらに箱の中で動き回ったというのです。
そう、現代問題視されている「多動性障害」の子どもたちに似ていませんか?
その後もスチレンを与え続けたラットたちは、学習障害や情動障害がたくさん見られたそうです。
スチレンだけじゃない、環境ホルモン
ラットの実験がそのまま人間にも当てはまるとは限りませんが、母親から子どもへ影響するということは興味深い事実ですよね。スチレンがラットの脳神経系を攪乱したことは、間違いのないことなので、気をつけたいものです。
日常生活にはポリカーボネート製の食器に使われているビスフェノールAという環境ホルモンもあります。これも高温で溶け出すため、子どもの食器に使わないようにしたいものです。
現代増えている多動症などの知的障がいには、もしかしたら環境ホルモンが大きく影響しているのかもしれません。
これは母親から子どもへ引き継がれるので、これから子どもを生む女性は特に気をつけていただきたいと思います。
139
関連項目
『環境ホルモンが脳に与える影響とは?』について、多くの人に知って欲しいです
あなたの「いいね!」から共感の輪が広がり、みんなの「いいね!」が社会に反映されると、とても嬉しいです。情報の拡散にご協力をお願いします。関連記事
-
身近なところに潜む環境ホルモンの影響
化粧品やパーソナルケア製品にも使われていることも! 体に有害なことが知られている …
-
アメリカ五大湖汚染は、人へも影響している?その影響とは?
「奪われし未来」を書いたシーア・コルボーン氏は、アメリカ五大湖に生息する野生動物 …
-
これだけは知っておきたい!代表的な環境ホルモン~PART2~
環境ホルモンと呼ばれる物質は、私たちの生活するごくごく身近に存在しています。「知 …
-
脳の発達障がいが増えているのは、環境ホルモンの影響?
アメリカ五大湖のPCB汚染で明らかになった、子どもたちの知能低下や発達障がい。こ …
-
身近なところに潜む環境ホルモンに注意!
そもそも環境ホルモンって何? 体に有害だと言われることが多い「環境ホルモン」 よ …
-
妊娠中は要注意?!胎児が受けると危険な環境ホルモン
脳の発達障がいや異常行動には、環境ホルモンが影響していると考えられています。 し …
-
環境ホルモンが関係しているかもしれない?健康被害
アカゲザルの実験で、ダイオキシンが子宮内膜症を引き起こす危険因子かもしれないとい …
-
胎児の時に受ける環境ホルモンが一番危険!【PART2】
さて、PART1で述べたように、性分化の時期をすぎても、胎児はまだまだ危険にさら …
-
環境ホルモンって結局なに?ほんの少しが命取りになる?
1997年に出版された「奪われし未来」で注目を浴びた環境ホルモン。 日本でもかな …
-
食物連鎖のトップは人間。濃縮汚染から守るためには
食べ物には気をつけていても、知らず知らず汚染されたものを口にしていることがありま …