お肌の「不全角化」って何?化粧品によって起こる不健康な肌
2018/08/06
スキンケアには、とにかく保湿が大切!化粧水で潤して、クリームでフタをしてください!と、言われてきましたよね。しかしながら、科学的に皮膚を見ていくと、表皮を水浸しにしたり、油だけを塗り続けたりすると「不全角化」というものが起こってしまうのです。
本当の意味で皮膚がイキイキとするのは、どういうことでしょうか?
皮膚は角化してバリアになる
外界に接している表皮が死んだ細胞だというお話は、今までも出てきましたね。死ぬ=角化ということですが、この角質層が強力なバリア機能となってお肌を外の刺激から守っているのです。
肌の底の方で生まれた細胞は、ターンオーバーとともにどんどん上に押し上げられながら、角化することが正しい道なのです。細胞が角化するには、ある程度水分を失い、扁平状となり、いわゆるミイラ化することで角化していくのです。
さて、ここに保湿力たっぷりの化粧水で潤すと、お肌はどうなってしまうでしょうか?
角化したいのに水びたしで、不全角化する
さて「不全角化」とは何でしょう?本来なら水分を失い、ミイラのように乾燥することで角化するはずの細胞が、化粧品の保湿成分によって水に浸され、角化の準備をしていたのに細胞核がこわれなくなってしまい、角化できない、つまり細胞が死ななくなってしまうのです。
すると、角質層が形成できないので、当然皮膚のバリアもできず、不健全な状態となってしまうのです。
これを不全角化と呼んでいます。化粧品を使うことで、表面的には潤ったように感じても、実はお肌の中では大変なことが起こっているのです。
表皮は早く死なせるのが正解!
健康な肌を保つためには、油分だけを塗り続けても水分が溜まりすぎて不全角化になります。また、水分だけ与えても、細胞が角化できずにこれも不全角化を起こします。では、どうしたら健康な肌を保てるでしょうか?
皮膚の新陳代謝を進めてあげることです。皮膚は早く死んだ細胞となり、角質層となることで肌のバリアになります。この時、ある程度の乾燥は必要だと覚えておいてくださいね!
化粧水やクリームがお肌にもたらすしっとり感やもちもち感は、実は不全角化の上に成り立っていたのかもしれませんね!肌の健康には新陳代謝!これが一番のようです。
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