安全な界面活性剤もある?やさしい界面活性剤探し
2018/08/30
界面活性剤というと、すべてが悪者のように勘違いされることも多くあります。ただ、界面活性剤は必要なものでもありますので、すべてが良くないもの、身体に悪いものとは限りません。安全な界面活性剤もちゃんと存在するというお話をしましょう。
安全な界面活性剤とは?
界面活性剤と聞いただけで「身体に悪いもの」と決めつけるのは早すぎます。実は安全な界面活性剤はかなりの数が存在しているのです。例えば、食品に含まれているシュガーエステルなどは刺激のない界面活性剤なのです。
では、石けんはどうでしょうか?石けんの界面活性剤は脂肪酸系と呼ばれるアニオン(陰イオン)で、確かに肌にやさしいのですが、十分だとは言えません。タンパク質変性や洗い残しをすると刺激になってしまいます。
避けてほしい界面活性剤は?
普通肌の人、特に女性に避けていただきたいのが石油から作られた「硫酸系」の合成界面活性剤です。「ラウリル硫酸ナトリウム」「ラウレス硫酸ナトリウム」「ラウリル硫酸塩」など、名前に「硫酸」と付くものは避けるようにしましょう。
これらは洗浄力は強いのですが、肌刺激がとても強く、敏感肌やアレルギーの人は肌荒れを起こす可能性があります。また、抜け毛などの原因となることもあるので注意してください。
特に「ラウリル硫酸ナトリウム」は毛穴から浸透するほど分子が極小で、経費毒の危険性が高いと言えます。
シャンプーには泡立ちを求める?
さまざまな界面活性剤をテストし、「アシルメチルタウリンナトリウム」という界面活性剤が肌荒れも起こさず、フケやかゆみもないことがわかりました。「タウリン系」界面活性剤は刺激がありませんので、1988年にはベビーシャンプーとして発売されています。
しかしながら大手市販メーカーは、タウリン系の弱点である泡立ちの悪さを改善するために、硫酸系界面活性剤を加えて販売したのです。「超マイルド」「低刺激」と銘打っていても、実は硫酸系の界面活性剤が配合されているので、気をつけて成分表を確認しましょう。
界面活性剤には安全なものもあるのですね!少なくとも、成分表に「硫酸」の文字があったら、避けた方がよさそうです。
156
関連項目
『安全な界面活性剤もある?やさしい界面活性剤探し』について、多くの人に知って欲しいです
あなたの「いいね!」から共感の輪が広がり、みんなの「いいね!」が社会に反映されると、とても嬉しいです。情報の拡散にご協力をお願いします。関連記事
-
皮脂は天然のクリーム、理想の化粧品クリームとは?
皮脂には安全な量の界面活性剤が存在しています。驚きですよね!皮脂腺で作られた油脂 …
-
日用品の合成界面活性剤について②
①では「陰イオン系」と「陽イオン系」の合成界面活性剤をご紹介しました。 それでわ …
-
皮脂も天然の界面活性剤で乳化されてる?危険な成分の見分け方
界面活性剤とは、水と油を混ぜ合わせるものであり、これ自体が完全に悪いワケではあり …
-
合成界面活性剤と界面活性剤の違い、わかりますか?
たびたび合成界面活性剤には有害化学物質が配合されており、皮膚バリアを壊すと書いて …
-
日用品の合成界面活性剤について①
「日用品に注意してください!」と言われても、何に注意したらいいのかよくわかりませ …
-
そのシワやシミだって、合成界面活性剤が原因かも?
アレルギー性の肌トラブルなら、化粧品や洗浄剤を疑うこともするでしょうが、シミやシ …
-
生乾きの洗濯物はなぜ臭う?キレイと残留合成界面活性剤の違い
洗濯して、衣類をキレイにしたつもりが、実はそうではなかったとしたらどうでしょう? …
-
水が気持ちよく、油分が気持ち悪いと感じるカラクリ
化粧品の広告では、「ベタつかないのに、しっとり」という売り文句をよく耳にしますね …
-
ニキビ用化粧品は、皮膚のバリア機能ををこわす?
ティーンエイジャーなどの若い世代が多く使用するニキビ用化粧品。 もちろんこれにも …
-
安全な洗剤を選んでも、使う時に気をつけたいこと
比較的安全性の高い石けんや天然由来の合成洗剤でも、界面活性作用はあります。 それ …