「石油系」の化粧品は、本当に悪者なのでしょうか?
2018/10/08
石油から作られた界面活性剤が肌によくない!と、思い込んでいる人は多いことでしょう。
合成界面活性剤が作られた当初、石油から合成界面活性剤されることが多かったことと「石油系の界面活性剤は使っていません」という宣伝で、石油系合成界面活性剤が悪者にされてきました。本当にそうなのでしょうか?
合成界面活性剤はすべて危険
そもそも合成界面活性剤とは、石けん以外の界面活性剤のことです。
これらは「合成」だから、「石油から作られる」から悪い訳ではありません。合成界面活性剤が肌によくないのは、皮膚に残留するばかりか、皮膚バリアを壊して体内に侵入し、その有害成分が身体に溜まってしまうからです。
一方で、石けんも界面活性剤ではありますが、皮膚の酸分によって洗浄力を失って無毒化できます。石けんも敏感肌やアトピーの人にとっては完全に安全ではありませんが、合成界面活性剤よりは安全であると言えるでしょう。
石油系だからダメの、ウソ
石けんは、脂肪酸という油脂とアルカリ性のカセイソーダやカセイカリが反応してできます。天然の原材料を使用していますが、これも界面活性剤であることには変わりありません。
第一次大戦中、原料の油脂が不足したために、石油を原料にした合成洗剤が作られるようになったのです。今では石油だけでなく、あらゆるものから合成界面活性剤は作られていますが、石油から作られているものだけが悪者という訳ではなく、合成界面活性剤であるからには、間違いなく肌や身体に負担をかけています。
「石油系合成界面活性剤は使用していません!」という化粧品でも、よく成分表を見ると違う原料を用いた合成界面活性剤を使用していたりします。
よくよく成分を見て、小手先のごまかしに騙されないようにしましょう。正しい知識と情報が、あなたを守ってくれますよ!
石油系=悪いもの、というのは間違いで、合成界面活性剤全体が良くないものなのですね!
言葉のあやには要注意です!
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