皮膚バリアを破壊する、シャンプーやクレンジングとは?
2016/11/16
最強のバリアである皮膚。表皮は、料理用ラップ2枚分の薄さでありながら、外からの侵入物から守り、体内からの流出を防いでいるのです。そんな優秀すぎる天然のバリアを、わざわざ壊すものって何でしょう?
合成界面活性剤の罪
界面活性剤とは、本来混ざるはずのない水と油を混ぜあわせ、汚れを落とす働きをするもののことです。それを化学的に合成して人工的に作ったものを合成界面活性剤と呼びます。石油由来や、自然由来のものがありますが、どちらも合成界面活性剤という点では、なんら変わりありません。化粧品にも多く含まれていますが、特に注意が必要なのは、シャンプーやクレンジングなど、洗浄に関わる日用品に含まれる合成界面活性剤です。
ついた汚れをきれいに落とすのと同時に、皮脂膜という第一のバリアを一緒にはがし、使い続けることで、皮脂膜、やがては角質細胞間脂質の機能まで壊してしまうことになるのです。
皮膚バリアが壊されたらどうなる?
合成界面活性剤が入ったシャンプーやクレンジングを使い続けることで、皮膚バリアが壊されてしまうと、外部からの異物は簡単に体内に侵入してきますし、また、体内の大切な水分はどんどん蒸発して奪われ、お肌はカラカラに乾燥してしまいます。
乾燥した肌は刺激に弱くなり、常にトラブルを抱えたお肌になってしまうのです。
乾燥肌の原因は、バリア機能の破壊だった!
合成界面活性剤によって皮膚バリアが破壊されると、さらに皮膚は水をはじく力を奪われていきます。すると、硬いブロックであったはずの角質層内にある天然保湿成分も、どんどんお肌から出ていってしまいます。
乾燥肌だからと、保湿成分を化粧品で補うのではなく、乾燥の原因がそもそも保湿成分の流出だということを知りましょう。つまり、バリア機能を修復しなければ、いくら保湿成分を継ぎ足しても、じゃんじゃん抜けていくということなのです。
いかがでしたか?乾燥肌だと自覚のある方は、まず使っているシャンプーやクレンジングなど、洗浄する目的の日用品に合成界面活性剤が使用されていないかチェックしてみてください。意外なところに乾燥の悩みから解放されるヒントがあるかもしれませんよ。
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関連項目
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