1兆分の1グラムで障がいを引き起こす?!環境ホルモン
2016/11/16
月経周期によって、体調や気分までも左右される女性。これが女性ホルモンの働きによるものということは、よく知られていますね。では、人のホルモンによくにた環境ホルモンは、わたしたちにどのような影響を及ぼすのでしょうか?
一生分がたったのスプーン一杯?
生理後から徐々に増え続け、排卵をピークに減少するエストロゲン(卵胞ホルモン)と、排卵後から生理開始あたりまで増え、月経前症候群やむくみ、胸の張り、イライラや気分の落ち込みなどの不調まで引き起こすプロゲステロン(黄体ホルモン)。
この2つを女性ホルモンと呼んでいますが、実は思春期から閉経を迎えるまでの約30年間に分泌される量は、たったのティースプーン1杯分(5ml)なんです!
こんなわずかな量で、一生の体調や気分を左右されているなんて、本当に驚きですね!では、女性ホルモンによく似た構造を持つ環境ホルモンは、どのくらいの量で私たちの身体に影響を及ぼすのでしょうか?
環境ホルモンはどのくらいで影響が出る?
環境ホルモンは、正直まだ実態がよくわかっていない物質です。発見され、研究されるようになってから間もないこともあり、私たちに与える影響も未知数です。
しかしながら、野生動物に対する調査によると、環境ホルモンはその発育や生殖に大きな影響を及ぼしていることもわかってきています。
元々、私たちの体内にあるホルモンは、極微量で身体に変化や影響を与えます。
環境ホルモンは、これまで考えられていた化学物質が持つ毒性より、ごく少量でも強い毒性をあらわすといわれており、その量はなんとppb(一億分の一)やppt(一兆分の一)であらわさなければならないような単位です。まさに目に見えないところで、影響を受ける可能性があるということですね。
まだまだ調査・研究がむずかしいとされる環境ホルモンですが、ごくわずかでも何かしらの影響を受けることはわかりました。「少しくらい」が後に大きな影響を与えることになるかもしれない、ということを意識して、気をつけて暮らしたいですね。
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