化粧品「成分全表示」の落とし穴とは?
2001年に化粧品の使用成分はすべて表示するように法律改定されてから15年が経ちました。
しかしながら、どれだけの人がちゃんと成分表を見て化粧品を選んでいるでしょうか?
また、見てはいてもきちんと選べているでしょうか?きちんと判断して商品を選べるようになりたいものですね!
成分全表示になった理由
1970年代に「黒皮症」という化粧品による皮膚障害が社会問題となりました。
そこで「指定成分」の表示が義務づけられるようになったのが1980年〜2001年まで。
表示指定成分で有名なのはパラベンですが、実は102品目もありました。
しかもそれ以外で化粧品に使用される化学物質は2500品目を越えており、どれもアレルギーや過敏症、発がん性を示す可能性があります。
こうした経緯から、化粧品の使用成分はすべて表示するようにと法律が改定されたのですが、消費者にとっていいかと言えば、そうとばかりも言えず、つまりは「全部表示するから自己責任で」と言われている部分も大きい訳です。
医薬部外品(薬用)なら安心か?
医薬部外品とは、有効成分と厚労省が認めた成分が一定の濃度で含まれているものということです。
医薬部外品には表示指定成分としてアレルギーなどを引き起こす可能性のあるものだけを表示すればいいことになっており、全成分が表示されている訳ではありません。
つまり有害化学物質が使われていても消費者には示されず、確認できないのです。最近では、この抜け穴を利用するためか、医薬部外品の認定を受ける化粧品が増えているそうです。
無添加やオーガニックのワナ
では「無添加」や「オーガニック」なら安全かというと、そうとばかりも言えません。
もちろん、中には良心的な化粧品もありますが、無添加だからと頭から信じてかかることは危険です。
というのも、無添加やオーガニックという表示には、明確な規定がなく、「以前の指定表示成分が無添加」なだけ、だったりします。
オーガニックに至っては、原料の一部がオーガニックなだけ…というケースもあるようです。自分の目でしっかり成分表示を確かめましょう。
化粧品の全成分表示は、ありがたい反面、自分で選ぶ知識が必要ということですね!
ここでもしっかりと有害化学物質をご紹介していきますので、一緒に勉強していきましょう!
参考文献:経皮毒
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関連項目
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