性の早熟化が世界的にすすんでいる?その理由とは?
2016/11/16
世界的に見て、婦人病が増えているのは明確ですが、特に気になるのは性の早熟化です。
「最近の子どもは発育が良い」と喜んでいる場合ではありません。胎児の成長過程のどこかで、環境ホルモンの影響を受けたことが原因ではないかと指摘している人もいるのです。
では、女性の月経異常についてご紹介しましょう。
正常な初潮とは?
はじめての月経を迎えることを初潮と言いますが、何が通常か明確にしておきましょう。
- 平均12歳ではじまる
- 10歳より以前にはじまると「早発月経」
- 15歳以降にはじまると「遅発月経」
- 18歳以上ではじまらないと「原発性無月経」
こうして見てみると、以外に正常の範囲は狭いように感じますね。では、中でも性の早熟化についてみていきましょう。
早発月経でおこる不具合
どうして早発月経がよくないのでしょう?
それは、通常月経開始時期に見られる乳房の発育や陰毛の発生などの二次性徴が早く起こり、身長が急激に伸び始める時期が通常より早くやってきます。
すると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌がはじまり、その作用で骨の成長が阻止されて、身長が伸びずに低身長となってしまうのです。
小学校低学年の時は大きかったのに、高学年から他に追い抜かれ、中学生になった頃にはすっかり小さい方…という子がいませんでしたか?
その子は大抵発達がよく、生理も早く始まった子です。このように、性の早熟化は、身体の成長を止めてしまう可能性があるのです。
原発性無月経について
性の早熟化とは違いますが、18歳を過ぎても月経がはじまらない場合は、
- 性染色体異常
- 先天的異常(子宮や卵巣がないなど)
- 視床下部や脳下垂体の異常
- 卵巣の異常
などが考えられるので、早く婦人科を受診しましょう。早期治療がカギとなります。
いずれにしても、胎児期になんらかの環境ホルモンの影響を受けた可能性は否定できません。もし将来子どもを望む場合やその子どもの将来を考えたら、なるべく有害物質から遠ざかる生活を目指したいですね!
52
関連項目
『性の早熟化が世界的にすすんでいる?その理由とは?』について、多くの人に知って欲しいです
あなたの「いいね!」から共感の輪が広がり、みんなの「いいね!」が社会に反映されると、とても嬉しいです。情報の拡散にご協力をお願いします。関連記事
-
-
シャンプーは経皮吸収されやすいってホント?!
日本では、ほとんどの女性が毎日髪を洗っていますね。 特に若い頃は1日2回シャンプ …
-
-
経費毒を身体の外に追い出すには、どうしたらいいの?
どんなに気を使って生活しても、現代の日本に住む限り、100%経費毒を排除すること …
-
-
スローエコロジーのススメ。経費毒に負けない未来へ
米国生殖生理学会評議員や日本薬理学会学術評議員など歴任する稲津教久氏は、数々の著 …
-
-
人間にもあてはまる?世界各地の野生動物に生殖異常?!
わたしたちの身体は、ホルモンが分泌されることによって、身体の代謝や神経伝達など生 …
-
-
コラーゲンやケラチンは、肌に塗って栄養になるの?
なんとなく肌によさそうな「コラーゲン」や「ケラチン」。確かに皮膚にコラーゲンは存 …
-
-
経皮毒●経皮吸収された化学物質はどうなるの?②
前回は、私たちの体内に化学物質が取り込まれる3つのパターンをご紹介しました。この …
-
-
これだけは知っておきたい!代表的な環境ホルモン~PART3~
知らないうちに、忍び寄る環境ホルモンの影響。病気になってから後悔しても遅いのです …
-
-
これだけは知っておきたい!代表的な環境ホルモン~PART1~
日本では、環境省が67種類の化学物質を環境ホルモンとしてリストアップしていました …
-
-
有効成分や植物エキスは、肌の中へしみ込まない!
最近は、コマーシャルであたかも肌の奥へいい成分がしみ込んで届くような表現を多く見 …
-
-
環境ホルモンが生殖異常に影響を与えているカラクリ
少子化が叫ばれていますが、これは若い世代の結婚観だけとは限らない、環境ホルモンの …