経皮毒を知って、次の世代を守りましょう!
2018/03/16
環境ホルモンが、母親から胎児に移行し、その胎児が母親になった時にもその子どもに移行するという「継世代毒性」をもたらすことがわかってきました。
知らないうちに忍び寄る経皮毒の怖さ。今一度、身の回りの日用品を見直して、次の世代を守りましょう。
継世代毒性とは?
1990年代に環境庁は、環境ホルモン検討会によるへその緒に含まれている化学物質を公表しました。
日本人のへその緒には、なんと
ビスフェノールA、ノニフェノール、ダイオキシン、PCB、DDT、ヘキサクロロシクロヘキサン、クロルデン、カドミウム、鉛、水銀などが含まれていたそうです。
PCBやDDTの農薬類は、以前の調査に比べて濃度が薄くなっていたそうですが、その農薬が使用停止になってから30年経過しているのにへその緒から検出されたことは、少なからずショッキングな事実でもあります。
このように長い間体内に残留し、へその緒を通して胎児に移行してしまうことを、継世代毒性と呼んでいます。
知らないことの罪
三世代まで遡ってもまだ出てしまう環境ホルモンの毒性。知らないうちに、大切な子ども、孫にまで影響を与えてしまうのです。
情報のあふれる今、与えられる情報を鵜呑みにするのではなく、広告のイメージ戦略に踊らされない知識を持つことは、本当に大切なことなのです。
あまりに気にしすぎても身体に毒ですが、できる範囲で毒を取り込まないようにすることは可能です。
今一度、日用品を見直して、できる限り経皮毒の影響がないものを生活に取り入れましょう。
何を選べばいいの?
一番注意していただきたいのは、合成界面活性剤です。
これは、シャンプー、台所用洗剤、洗濯洗剤、化粧品、歯磨き粉などあらゆる日用品に含まれています。自然素材でできたものを選びましょう。
合成界面活性剤が肌のバリア機能を破壊してしまうので、経皮毒として皮膚から化学物質が吸収しやすくなってしまうのです。
経皮毒は障害が起こるまでに数年から数十年かかると言われていますが、無自覚にじわじわと侵入します。気付いた時には遅かった…と、ならないようにしたいですね。
自分だけでなく、子どもや孫の世代まで障害を起こす可能性がある経皮毒。知らないで子孫に伝えてしまうなんて、本当に怖いことです。日用品の見直しは、本当に大切なことですね!
100
関連項目
『経皮毒を知って、次の世代を守りましょう!』について、多くの人に知って欲しいです
あなたの「いいね!」から共感の輪が広がり、みんなの「いいね!」が社会に反映されると、とても嬉しいです。情報の拡散にご協力をお願いします。関連記事
-
-
経皮毒は体内に長く残留する!毎日使う日用品の危険
強力な皮膚バリアーを打ち破り、経皮毒は容赦なく体内に侵入してきます。 日用品であ …
-
-
入浴時には経皮毒の危険がいっぱい!気をつけたいこと5点
経皮毒を吸収しやすい部位があることは、以前にご紹介しました。それだけではなく、経 …
-
-
シャンプーは経皮吸収されやすいってホント?!
日本では、ほとんどの女性が毎日髪を洗っていますね。 特に若い頃は1日2回シャンプ …
-
-
UVケアと香りケアに潜む経皮毒。ここに注意!
今や光老化は美容の常識となり、一年中紫外線対策をするのは当たり前となりました。 …
-
-
もはや安全ではない?日本の水道水汚染事情
日本は、水道水がそのまま飲める、世界でもまれにみる水質を誇っています。 が、もう …
-
-
乳がんの原因に?シャンプーや化粧品の化学物質は脂肪組織に蓄積される。
環境ホルモンが、女性ホルモンのエストロゲンと似た作用を持っていることは、何度もご …
-
-
母親から胎児へ栄養を運ぶ胎盤は、万能ろ過装置ではなかった?!
お母さんと赤ちゃんを繋ぐ大切な胎盤。赤ちゃんが栄養をもらう胎盤にはバリアー機能が …
-
-
消費者がかしこく選べば、製品開発にも反映される!
どんなに経皮毒に気をつけても、呼吸することで入ってくる大気汚染や、すべての生き物 …
-
-
プラスチックに潜む、経皮毒の危険性
もはやプラスチックなしの生活は考えられないというくらい、わたしたちの生活はプラス …
-
-
性の早熟化が世界的にすすんでいる?その理由とは?
世界的に見て、婦人病が増えているのは明確ですが、特に気になるのは性の早熟化です。 …
- PREV
- 環境ホルモンって結局なに?ほんの少しが命取りになる?
- NEXT
- キッズコスメの流行と、その危険性