日用品の経皮毒に注意!経皮吸収率は、身体の部位によって違う!?①
2016/11/16
皮膚から有害物質が吸収されてしまうという経皮毒。身体の部位によって、吸収率が違うのです。注意すべき点をご紹介します。
皮膚のしくみ
顔や身体、腕、足、頭皮、口の中や性器などの粘膜と、一口に皮膚といっても、色んな部位があり、部位によって皮膚の機能も性質も違います。
よくあるパッチテストを腕の内側で行うのも、反応が早く現れる場所だからです。しかしながら、腕の内側より更に吸収率が高い部位があるのです。
皮膚吸収率の部位による違い
パッチテストを行う二の腕の内側を「1」とすると、
・頭皮…3.5倍
・額…6倍
・あご…13倍
・手の平…0.83倍
・わきの下…3.6倍
・性器など粘膜…42倍
・かかと…0.14倍
なんと!弱いと思っていた腕の内側より、吸収率が高い部位がこんなにあるなんて!
倍率が高ければ高い程、そこに使う日用品はよく考えて使用しなければいけませんね。
改めて、使っている日用品を見直してみよう!
頭皮にはシャンプー、顔には化粧品、手の平には台所用洗剤や石けん、ハンドクリーム、わきの下には制汗剤、性器に触れるものとしては生理用ナプキンやタンポン、赤ちゃんのオムツなど、あらゆるものが考えられますね。
その他にも、ボディシャンプーや歯磨き粉、避妊具、洗濯洗剤など、日頃気にもしていないものから経皮毒の可能性が指摘されています。
何に気をつけたらいいの?
オムツや生理用ナプキンやタンポンなど、特に吸収率の高い部位に使用する市販の製品は、殺菌効果を得るため漂白剤の使用が義務づけられているのです。多くの製品は塩素系の漂泊剤を使用している為、副生成物としてダイオキシンを発生させるかもしれません。有害なダイオキシンが含まれている可能性がある製品を、一番吸収率の高い性器に使用していることになるのです。
このような危険を知っていれば、布製のオムツや酸素系漂白剤で漂泊したナプキンを使用するなどして、リスクを回避することができます。次回は、具体的な注意すべき日用品をご紹介していきます。
20
関連項目
『日用品の経皮毒に注意!経皮吸収率は、身体の部位によって違う!?①』について、多くの人に知って欲しいです
あなたの「いいね!」から共感の輪が広がり、みんなの「いいね!」が社会に反映されると、とても嬉しいです。情報の拡散にご協力をお願いします。関連記事
-
消費者がかしこく選べば、製品開発にも反映される!
どんなに経皮毒に気をつけても、呼吸することで入ってくる大気汚染や、すべての生き物 …
-
シャンプーから毒が入っていくる?
経皮毒とは、皮膚から有害化学物質を吸収してしまうことです。やっかいなことに、痛み …
-
経皮毒●経皮吸収された化学物質はどうなるの?②
前回は、私たちの体内に化学物質が取り込まれる3つのパターンをご紹介しました。この …
-
有効成分や植物エキスは、肌の中へしみ込まない!
最近は、コマーシャルであたかも肌の奥へいい成分がしみ込んで届くような表現を多く見 …
-
経皮毒●経皮吸収された化学物質はどうなるの?①
「内分泌攪乱(かくらん)物質」と呼ばれる環境ホルモンは、私たちの身近な製品や食品 …
-
ドライクリーニングや柔軟剤にもダイオキシンが?
経皮毒(皮膚から有害物質が浸透して蓄積すること)の危険性は、毎日使う「洗浄」する …
-
婦人病の原因は、母親から受け継いだ有害物質かも?!
妊活中、妊娠中の方にぜひ知っておいていただきたいことがあります。そ …
-
日用品の経皮毒に注意!経皮吸収率は、身体の部位によって違う!?②
経皮毒とは、皮膚から有害物質が吸収されてしまうことですが、身体の場所によってその …
-
スローエコロジーのススメ。経費毒に負けない未来へ
米国生殖生理学会評議員や日本薬理学会学術評議員など歴任する稲津教久氏は、数々の著 …
-
経皮毒を知って、次の世代を守りましょう!
環境ホルモンが、母親から胎児に移行し、その胎児が母親になった時にもその子どもに移 …
- PREV
- 皮膚から、毒が侵入する「経皮毒」とは?
- NEXT
- シャンプーから毒が入っていくる?