卵子も減少している?早期閉経が増えているワケ
2016/11/16
精子の危機は前にも書きましたが、実は男性だけでなく、女性の卵子も減少傾向の可能性があると指摘されています。そのために女性の身体に何が起こっているのでしょうか?そのメカニズムや原因を探ってみましょう。
初潮から閉経までのメカニズム
【胎児から初潮まで】
卵子は、どのようなメカニズムを持っているのでしょう?卵子は卵巣という部分にありますが、その数はなんと胎児の5~6ヶ月がピークで約700万個も存在するのだそうです!
お腹にいる時にすでに最高値だなんて、驚きですね。その後、出生時までに約200万個までに減り、初潮を迎えるまでには20~30万個にまで減っていきます。
ここまで「減数分裂」という細胞分裂の途中となり、月経が起こる排卵の直前までは休止しているということなのです。
【初潮から閉経まで】
月経には周期がありますが、1回の周期の中で、成長を開始して妊娠しないと排出される卵子の数は数個から200個。
卵子は新しく生産されることはありませんので、月経が来る、または妊娠すると卵子は減り続けるのですね。そして、卵子は残り約2000個になったところで、排卵が停止し、閉経になります。
妊娠、出産による月経停止期間を考慮せず単純に計算してみると、
13歳~53歳までの40年間月経があるとして、排卵の起こる回数は約400~500回。一回の排卵で100個の卵子が減るとすると、一生で4万個の卵子が必要…という計算になるのです。
早期閉経や若年性更年期障害の理由
月経が40歳未満で終わってしまう早期閉経が増えています。つまり、非常に若い年齢で更年期障害が起こってしまうということにも繋がります。
原因と考えられているのは、卵子が細胞分裂している胎児期に、何らかの理由で遺伝子の損傷を受けているのではないかということです。そのために、本当ならあるはずだった数の原子卵胞そのものが減っている可能性があるというのです。
その後は減数分裂して数が減る卵子なのですから、最初からある数が少なければ、早くなくなるのは当然ですね。
卵子減少の原因とは?
早期閉経が増えているのは、卵子の数が減っているからではないかというメカニズムはわかりました。では、なぜ卵子が減っているのでしょう。
それは“有害化学物質などの外部因子が卵巣で分裂を待っている卵子の遺伝子を傷つけ、それによって排卵できる卵子の数がどんどん減っていっているのではないか”と、著書『女性を悩ませる経皮毒』の中で池川明氏もおっしゃっています。
男性同様、女性も胎児期になんらかの外部的な要因で生殖機能に影響を受けている可能性があるのですね!これから妊娠の予定があるなら、気をつけたいことです。
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関連項目
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