子宮内膜症ってどんな病気なの?そのしくみを知りましょう
2016/11/16
よく耳にする病気ではあるけど、どんな病気かよく知らない「子宮内膜症」。
どんなしくみでその病気が起こるのかを知り、自分に症状があるようなら、ただちに婦人科で検査を受けましょう。
さまざまな症例を見ると、放置して深刻な状況になることもあるようです。ぜひ、早目に受診してください!
子宮内膜症ってどうやって起こる?
子宮内膜というのは、子宮の内側にある粘膜のことです。月経周期が進むにつれ、厚くなる子宮内膜とよく似た組織があり、それらが子宮以外の場所で増殖してしまうのが子宮内膜症なのです。
その組織がどこで増殖するかはまちまちですが、主に骨盤に守られている下腹部で起こります。
子宮内膜症の何が危険?
通常なら、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンが作用して月経が起こります。
それによって厚くなった子宮内膜は、月経としてはがれ落ち、膣を通って流れ出しますが、子宮以外の場所で増殖した組織には出口がありません。
そのため、小さな血のかたまりが、生理がくるたびに大きくなっていき、周囲の臓器を圧迫していろんな障害を引き起こしてしまうのです。
しかも、骨盤内のあらゆる場所で大きくなった子宮内膜の組織は、近くにある臓器と癒着しやすいという性質があるのです。
卵管や卵巣と癒着してしまうと、不妊症の原因になることもあるので、注意が必要です。
特に危険なケース
子宮内膜症で怖いのは、その病巣の場所ですが、特に危険な場合をご紹介します。
①卵巣
古くなった血のかたまりが茶色に変色することから「チョコレートのう胞」とも呼ばれます。
卵巣だけが病巣の場合、他の場所に比べて月経痛は軽いですが、卵巣が10cm以上にもなることがあり、ここまで大きくなると、性交痛やひどい腰痛があります。
また、のう胞が破裂して中身が下腹部に流れだしてしまうと、救急車で運ばれるほどの事態になってしまいます。
②ダグラス窩(だぐらすか)※1
ダグラス窩(だぐらすか)とは下腹部の一番底にありますが、子宮内膜症が一番起こりやすいところでもあります。
ここは直腸と近いため、癒着が心配されます。もし直腸とくっついてしまうと、激しい月経痛を起こし、排便痛や性交痛が起こることもあります。
③その他の場所
膀胱内…尿に血が混じる、頻尿になる
腸内……下血、便秘
肺………子宮内膜組織が転移し、月経時に血痰が出る
など、骨盤内だけなく全身で発症する可能性があります。
子宮内膜症は、全身どこでも発症する可能性がある病気なんですね!重症にならないうちに、早目に婦人科を受診して検査することを強くおすすめします。特に将来妊娠を望む場合には、子宮内膜症は怖い病気ですので、気をつけてください。
※1ダグラス窩(wikipediaより)
人体における腹膜腔の一部、子宮と直腸の間に存在するもの。直腸子宮窩とも言う。子宮は女性にしかないので、ダグラス窩は女性にしか存在しないが、男性の同様の位置に対応する窩(=くぼみ)である「膀胱直腸窩」を便宜的にダグラス窩と呼ぶこともある。英解剖学者J.Douglas(1675~1742)の名にちなむ。
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関連項目
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