卵巣がんの原因ってなに？早期発見が難しい「沈黙のがん」

たとえば肝臓も、臓器自体が痛むことがほとんどなく、早期発見が遅れることで有名ですが、女性特有のがんにも「サイレント・キャンサー（沈黙のがん）」と呼ばれるがんがあります。

それが卵巣がん。がんについて聞いたり読んだりするのは怖いかもしれませんが、近年急激に増えているので、その原因をご紹介いたします。

卵巣がんとはどんな病気？

卵巣とは、卵子を作り出す器官であり、2種類の女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」を分泌する器官でもあります。

卵巣がんの場合、ガン細胞は卵巣内部でなく、表層上皮に発生することが90％だと言われています。

卵巣は周囲に臓器がなく、圧迫されたり傷んだりすることがほとんどありません。ですから、自覚症状がないまま病気が進行してしまい、発見が遅れるということが多いのです。

卵巣がんの原因は？

発症が多いのは、30〜50歳の出産を経験していない女性です。

エストロゲンの影響を強く受けるため、排卵によって卵巣の上皮にキズができ、排卵を繰り返すたびに卵巣がんの危険性が高まるとされているのです。

なるほど、出産経験がない女性がなりやすいというのは、妊娠期間がなく、生理が止まることがないため、排卵の回数が多くなり、リスクが増えているということなのですね！

また、食生活が欧米化したことで発育がよくなり、女性の初経が早くなったことも卵巣がんが増えた原因だと言われています。

もちろん、エストロゲンに似た働きをする環境ホルモンの存在も見逃せません。妊娠出産の経験がなく排卵が休止する期間のない人は、婦人科の検診などを受けて注意しておきましょう。

卵巣のう腫と診断されたら…

非常に発見されにくいがんであることは前述した通りですが、検診を受けても、卵巣は子宮のさらに奥にあるので、発見が難しいそうです。

しこりを感じたり、下腹部に痛みがあったりと、自覚症状が出たときにはがんは進行している可能性があります。

もし卵巣のう腫と診断されたら、腫瘍マーカーやCT、MRIなどを受け、腫瘍が良性であることを確認した方がいいでしょう。

卵巣がんも、早期発見ができれば、健康な卵巣を残して、その後妊娠することも可能なんだとか！できる限り環境ホルモンから遠ざかる生活をして、大切な身体を守りたいですね！

参考文献：女性を悩ませる経皮毒

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