農薬や殺虫剤の害とは?環境だけでなく、家庭にも影響している!
2017/08/01
農薬の毒性については、広く知られていることと思います。
しかし、家で使う殺虫剤を疑ってみたことがありますか?
基本的に、農薬も殺虫剤も同じ化学物質が使用されていると思って間違いありません。今回は、それらがもたらす環境破壊と、家庭への影響についてご紹介します。
農薬・殺虫剤の毒性
農薬や殺虫剤の毒性による障害は、大きく3つに分類されます。
①急性毒性
農薬の取扱中におこる中毒のこと。
数時間以内に現れ、症状は、呼吸臭、意識障害、チアノーゼ、唾液分泌過多、呼吸困難、体温上昇、縮瞳、発汗、眼痛、接触性皮膚炎、けいれんなど。
農薬製造工場、農家、取扱業者にとどまらず、周辺住民にも被害を及ぼすことがあります。ペルメトリン、ジクロルボスなどを含む家庭用殺虫剤も、これらの障害を引き起こす可能性があります。
②慢性中毒
農薬を日常的に取り扱う人だけでなく、大気中に存在する農薬によって都会に住む住民までが農薬の影響を受けているといわれています。
風邪を引きやすい、生理不順、自律神経失調症、近視、アトピー性皮膚炎などの健康障害と、関係しているのかもしれません。
③流産・先天性異常・発がん性
動物実験では、農薬中の成分が発がん性物質であることが確認されました。慢性中毒が続けば、人に対しても同様のことが言えます。
また、一部の農薬にはヒトの遺伝子を損傷する可能性も指摘されており、流産や先天性異常児が生まれやすくなったりするとのこと。
農薬のいらない社会へ
農薬は環境ホルモンの認定を受けているものも数多く、つまり女性ホルモンと似た作用をする物質だということです。しかも自然に帰りにくいため残留し続け、土壌を汚染し続けるのです。
農薬や殺虫剤は、呼吸による吸入、食べ物、そして経皮毒という3つのルートすべてから体内に入ってきます。
都心に住んでいたとしても、慢性中毒に冒されていると考えて間違いない現代人。農薬や殺虫剤のいらない社会へ、みんなで変えていく必要があるのではないでしょうか。
農薬が怖いことは知っていても、それと同じものを家の中でまき散らしていたなんて、恐ろしいことです。農薬や殺虫剤から子どもや次の世代を守っていかなくてはなりませんね!
参考文献:経皮毒
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関連項目
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