皮脂も天然の界面活性剤で乳化されてる?危険な成分の見分け方
2018/08/27
界面活性剤とは、水と油を混ぜ合わせるものであり、これ自体が完全に悪いワケではありません。
しかし、消費者の好みや間違った知識のよって、使い心地の良い商品ばかりを購買するため、危険な成分が含まれたものも多く出回っているのです。
では、危険な化粧品の見分け方はあるのでしょうか?
皮脂はどうやって乳化するか?
わたしたちが自然に分泌している皮脂も、実は微生物が分解した酸である「モノグリセリド」という界面活性剤で乳化されています。それが天然のクリームとなって、肌を守っているのですね。
しかしながら、この「モノグリセリド」という成分が使われている化粧品なら安全かというと、そう簡単にはいきません。界面活性剤はその濃度が問題になるのです。
理想の界面活性剤濃度は?
油分の入った乳液やクリームを作る時、界面活性剤は欠かせない成分です。ただし、その濃度は「やっと乳化できる」程度が望ましいのです。
なぜなら、顔の皮脂は界面活性剤によって乳化され、たとえば洗顔に使ったとしたら、皮脂は洗い流され拭い去られてしまうことになります。洗い流した後も、界面活性剤が肌に残っていると、さらに皮脂は奪われ、肌の乾燥は一層進んでしまうことになります。
さっぱり系化粧品にはご用心!
界面活性剤は水と油を混ぜる性質があることを踏まえて、考えてみましょう。最近はさっぱり系の化粧品を好む傾向もあり、また化粧水や美容液など、油脂のない化粧品に配合される界面活性剤はどうでしょうか?
油があれば、界面活性剤はまず油と乳化をするため、顔の皮脂と混ざり合うことが少なくてすみます。ところが、油分のない化粧品は、界面活性剤が反応するものが皮脂しかないため、皮脂をガバッと奪われるというワケです。
どうしても乳液を使いたいけど、界面活性剤の量が気になる場合は、食用油を10〜20%混ぜて使うことをおすすめします。油っぽくはなりますが、界面活性剤の毒性は減少し肌への負担は少なくなります。
界面活性剤がすべてダメということではないのですね。
濃度に気をつけて、気になるようなら油分を自分で足して使ってみるといいでしょう。
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